運用型広告の仕事内容について、現役マーケターがアナタの知りたい情報を回答

2019-06-12

運用型広告(WEB広告)の仕事について興味があり、どんな仕事内容なのか知りたい。

今後WEBマーケターを目指しているから、実際の実務がどんなフローなのか知りたい、という方向け。

今回は現役WEBマーケター(課長職)兼、WEBアナリストである私の業務内容について紹介していきます。

実際に勤務している所謂「中の人」の発信のため、この記事を読むことで、これからWEBマーケターや広告運用者を目指しているアナタの役に立つ情報を得ることが出来るでしょう。




運用型広告の仕事内容について、現役マーケターがアナタの知りたい情報を回答

オフィスで仕事している男女

この項目では運用型広告の仕事内容について、現役のWEBマーケターである私が普段やっているお仕事内容について紹介していきます。

専門用語はなるべく抑えてお話していきますが、どうしても専門用語が出てくることはあると思います。

もし分からない専門用語などあれば、WEBで調べてみながら読んでください。

では以下から、運用型広告の依頼が入ってきたタイミングから、実際に運用を開始して以降までの流れを詳細にお伝えしていきましょう。

運用型広告の仕事内容1:クライアントへ商材のヒアリング

商談している女性達

アナタが広告代理店など運用を代理で行う企業に属した場合、運用型広告でまず発生するのは商材のヒアリングです。

広告代理店の場合、だいたい以下2つのパターンで仕事の依頼が入ってきます。

  • 直クライアントからの電話やメールでの問い合わせ
  • その他の代理店営業者からの依頼

筆者が多いのは圧倒的にその他の代理店営業者からの依頼で、月に30件以上はご相談いただき、提案書を作ったり、その営業者に同行してクライアントへ説明にいったりしています。

企業によっては運用型広告の担当者を社外に出さない会社もあるため、営業さんがクライアントに往訪してヒアリングしてきた内容を、社内のミーティングで聞くことの方が多いかもしれません。これは企業によってスタイルが異なるため、アナタが属したい企業の面接などで聞いておくと良いでしょう。

ヒアリング時に必要な内容は様々ですが、必ず聞かなければならないのは以下です。

  • 意識しているターゲットや競合他社があるか
  • 競合他社と比べ、商品やサービスに強みがあるのか
  • 訴求したいキーワードはあるのか、逆に訴求してはいけないキーワードはないか
  • 運用型広告を出稿する目的はなにか
  • 過去に運用型広告を出稿していた経験はあるか

だいたい私は初期のヒアリング段階で往訪するのですが、上記は必ず聞くようにしています。

把握しておくことで、この後の工程を楽に進めることが出来るためです。

一方、アナタが企業のWEB担当者になった場合に発生するのは、商材を開発した部署へのヒアリングや訴求するターゲットや内容の摺り合わせが必要になります。

その場合も聞く内容は上記と同じですね。

意識している競合他社などは、自社の商材であれば把握しているのがWEBマーケターとして当然であるハズ。恥ずかしくないように事前に情報収集しておきましょう。

運用型広告の仕事内容2:配信時のシミュレーションを作成、提出する

統計データを取るビジネスマン

運用型広告の仕事内容2つ目は配信する広告を選定し、「シミュレーション」を作成することです。

広告を選定すると言われてもピンとこない人の方が多いかも知れません。

項目1でクライアントからヒアリングした内容を元に、どんなWEB広告で商材のプロモーションを行えば、ターゲットとしているユーザーに情報が届くのかを考える作業が「広告の選定」です。

商材やプロモーションにマッチした広告を選定する際の一般的な例は、過去に私が別記事で紹介していますので、そちらを併せて読んでみてください。

広告の選定が終わったら、今度はその広告を実際に配信した際に「どのような結果が出るのか」を想定したプランがどう動くかのデータを作成する必要があります。

それが「シミュレーション」です。

これはどんな大きな企業のWEB広告でも必ず必要なもので、社内で稟議を通すために使われたり、WEB広告によるプロモーションをやる/やらないの判断をするために使われます。

シミュレーションは、検索連動型広告ならGoogleのツールで想定値が簡単に出ます。

が!FacebookやInstagram、LINEやTwitterなどのSNS媒体はシミュレーションツールがありませんので、簡単にデータを出せません。

ではどうするのか。ここが運用者の腕の見せ所です。

それこそ、過去に担当してきた案件で出稿した結果を参考値として、「だいたいこのぐらいで着地するだろう」という想定値を割り出して行きます。

もちろんシミュレーションで提出したデータは、運用時に越えることがほぼ必須なので、適当に作れば良いものではないため、感覚が掴めるまで難しい作業になるでしょう。

上記のように作成したシミュレーションをクライアントへ提出し、予算が決まれば出稿に向けて準備開始です。

運用型広告の仕事内容3:運用型広告のキーワードや広告文を作成する

Googleのロゴ画像

広告の出稿が決定したら、ようやくWEB広告を出稿する準備スタートとなります。

まず作成するのは、検索連動型広告があれば「キーワードの選定」です。

どんなキーワードで検索された際にWEB広告を出すのか、を決めていきます。

例えば、「ラーメン 東京」で検索された際に「東京で美味しいラーメンなら」と広告を表示させるようにする、などキーワードを決めて行く作業です。

これはかなり細かい作業で、私が運用型広告を新人に任せる際はこのあたりを作業レベルで何度か対応してもらってから、徐々にこの項目を丸々作成できるように育てて行くことが多いです。

それぐらい難しく、運用型広告のコアになる部分がこのパートです。

最近はGoogleもYahoo!もキーワードと広告文がいかにマッチしているのかや、キーワードが重複していないかなど、かなり細かく見ているため

運用型広告の担当者がやらなければならないこと、は年々増えています。

これから運用型広告を仕事にしたい、と考えているならこの部分を重点的に理解しておくと良いでしょう。

後でオススメの勉強本も紹介しておきますので、見てみてください。

運用型広告の仕事内容4:目標(CVやMCV)を設定する

goalsと書かれた紙とペン

次に対応するのは広告の成果とする部分の設定です。

所謂コンバージョン(CV「シーブイ」)と呼ばれる成果を設定していきます。

CVを設定することで、広告の結果がデータとして可視化できますので、広告を出稿したお陰でこれだけサイトの売上に貢献した。

広告を出稿したから、サイトにこれだけの人を呼び込めた、ということが言えるようになります。

成果を達成した広告運用者には相応の信頼が寄せられるため、継続していくうちに発言力が増し、役職が付くのも早いでしょう。

また、広告にはマイクロコンバージョン(MCV「エムシーブイ」)と呼ばれる目標値もあり、ここ数年で設定する機会が多くなってきていますので、覚えておくと「運用型広告について知っている感」が出ます。

MCVは、CV(購入完了や問い合わせ完了)には至らなかったものの、確度は高いユーザーのアクション(例えば、アクセスページを見たとか、問い合わせフォームの入口ページまではきたとか)のことを指します。

MCVを設定しておくことで、意外にもサイトのこんなページを見ている人が多いようだから、このページの誘導や訴求を強化してみよう!という提案をデータで行えるようになります。

運用型広告の仕事内容5:広告を出稿する

ノートパソコンを使っている手

クライアントに提出したキーワードや広告文の確認が終わり、CVやMCVの設定も終わればいよいよ出稿です。

GoogleやYahoo!など、管理画面から広告を設定していきます。

実際の仕事では、この出稿の作業に初心者で2時間ほどはかかります。

上級者になってくると、長くても1時間以内。早いと30分ぐらいで終わるようになるでしょう。

しかしながら一番ミスが多い箇所でもあるため、Wチェックを十分に行いクライアントに迷惑がかからないようにしましょう。

運用型広告の仕事内容6:広告を追加、調整していく

PDCAサイクル

運用型広告の担当者の仕事内容において、シミュレーション以上に重要なポイントがこの項目です。

広告を出稿したら必ずやらなければいけないのが、ユーザーの検索クエリ(ユーザーが実際に検索したキーワード)と入札キーワードがマッチしているかの確認。

広告文とキーワードがマッチしているのかの確認。

品質や入札単価が理由で、上手く機能していない入札キーワードがないかのチェックと改善を行っていく作業が、最も運用者に必要なスキルです。

ただ広告を出稿するだけなら誰でもできますが、このパートはセンスが重要になります。

センスといっても才能ではなく、日々の鍛錬で作り上げることができるものですので、企業に入ったら先輩に教えてもらいながら身につけていく作業です。

また、この部分が一番重要であるため、企業によって持っているノウハウは大きく異なります。

アフィリエイトをやっているとこの部分にとても柔軟に対応できるため、私は勉強本として部下にアフィリエイトの書籍を読むように伝えますが、

様々なノウハウを得ておくと対応しやすいですよ。

運用型広告の仕事内容7:広告レポートを作成する

レポートを広げて説明しているビジネスマン

運用型広告の仕事内容として最後に紹介するのは、レポートを作成する作業「レポーティング」です。

たいていは企業でレポートツールを導入しているハズですので、設定するだけで毎月自動でレポートを出力してくれるでしょう。

提出はだいたいExcelかpdfでの提出になることが多いです。

レポートツールも自社ノウハウの1つであるため、Excelでの提出を避ける企業はあります。それはアナタが属する企業ルールに従うと良いでしょう。

また、レポート提出時に運用の所感や次月にやるべき一手について言及する必要があることも良くあります。

運用している段階から、次にやるべき一手を考え、いざという時にクライアントへ提示できるようにしておくのが「デキる運用者」です。

運用型広告の仕事で必要なスキル、昇進するために習得すると良いスキルを紹介

人差し指を立てるサラリーマン

ここからは、運用型広告の仕事で必要なスキル、昇進するために習得しておくと良いスキルについて紹介していきます。

どちらも私が実際に仕事を通して学んできたことですので、これから運用型広告の担当者を目指すなら役に立つ情報です。

必要なスキル1:社内・社外コミュニケーション能力

ノートパソコンとタブレットでWEB解析

WEB広告の運用担当者は社内との調整や、社外(代理店など)とのコミュニケーションを取る機会が制作と比べて多いです。

そのため、社内・社外とのコミュニケーションを円滑に取れる人材が好まれることが多いように私は感じています。

実際、私が勤めている企業においても、社内外のコミュニケーションを円滑に取れる人材を求めていますし、そうした人材は専門的な業界であるからか意外に少ないため重宝されます。

ここで言うコミュニケーションは、自分の意見をハッキリと伝えることができることではなく、クライアントなどの意見を引き出すことが出来ることです。

勘違いしている方は結構多いので、注意してください。

必要なスキル2:サイト分析、GTM、コーディング、画像編集スキル

phpコードが表示されたディスプレイ画像

運用型広告の担当者として必要なスキル、というよりも「持っておくと重宝するスキル」がこの4つです。

サイトの分析やGTM、コーディングの知見があると、クライアントとの対応において言葉の説得力が増しますので、提案力や案件の獲得力にメリットが出てきます。

実際に私はWEBコンサルタント(アナリスト)も兼ねているため、クライアントへ往訪すると深い話に切り込むことが出来、獲得できる案件が増える(手柄が増える)メリットはオイシイです。

コーディングは広告の成果(CVやMCV)を測定するためのタグが、きちんと埋め込めているのかを自分で確認したり、指示出しができるようになるため、仕事が早く終わりメリットになります。

最後に、画像編集スキルですが、クライアントから入稿されたバナー画像が規定のサイズ/容量でなかった場合に重宝します。

クライアントに差し戻していると出稿までに間に合わない、という短納期の案件は頻繁に入ってきます。

そうした場合に差し戻しのラリーを減らすためにも、GIMPやPhotoshopなど画像編集ソフトが使えることはメリットです。

習得すると良いスキル:マネジメントスキル

メモを取っているビジネスマン

アナタが広告の運用者として就職して、将来的に昇給や昇進を果たしたいのであれば、身につけるようにしておきたいのはマネジメントスキルです。

マネジメントスキルというと、リーダーシップ論などが良く言われるところですが、リーダーシップとともに簿記など会社の「数字」を読み解く能力をアップさせることを強くオススメします。

特にWEB会社は30人いれば大きめの企業だと言われていますので、小規模でやっている企業が多いです。

そのため、マネジメントスキルを持ち経営者の目線を養うことで、社長など経営者の目に留まりやすくなり、昇給が早まるでしょう。

逆にマネジメントスキルがないのに意見だけは一端に言う人は嫌煙されます。

名実ともに兼ね備えるようにステップアップしていくと良いでしょう。

運用型広告の仕事で活用できるオススメの書籍

笑顔のスーツ姿の女性

最後に、私がこれまで運用型広告の運用者として様々な書籍を読んできましたが、これは参考になった!仕事のスキルアップに直結した!

という価値があった書籍を紹介していきます。

まず、運用型広告の一般的な内容と業界のトレンドについて知りたいアナタにオススメなのがこの書籍です。

上記の書籍はWEB担フォーラムが監修した書籍のため、情報のクオリティも高く初心者から中級者までオススメできる書籍です。

次に紹介するのは、私が勤務している企業の本棚にもあり、運用初心者に必ず一読させている書籍です。

初心者には実務をしながら読む、ぐらいがちょうど良い内容ではありますが、勤務前にサッと目を通すぐらいはしておきたい入門用の良書です。

最後に、入札キーワードのもっと簡単に創出できるようになりたい!という方にオススメなのが以下の書籍です。

アフィリエイトのノウハウ本ではありますが、ことSEOに特化しているのがアフィリエイトであるため、考え方に学ぶところが非常に多かったです。

私は企業に入り、ほぼ独学でWEB広告について学んできましたが、この書籍を読んで以降、入札キーワードと広告文のマッチ度を意識して対応。

クリック率は掛け合わせキーワードでも10%前後、低くて6%前後と良い結果を叩き出せるようになりましたので、広告運用者の方に自信を持ってオススメできる一冊です。

さいごに

コーヒーに書かれたfinの文字

以上、今回は運用型広告の仕事内容について、実際にWEBマーケターをしている私の業務フローを切り取って紹介しました。

これからWEBマーケターとして活躍したいと考えている方の参考になれば幸いです。

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